以降でMifare通信ユニットの一つであるSM130 Mifare Moduleについて説明する。
このモジュールは5VのDC電源で動作し、制御用のI/OピンとしてUARTとI2Cを持つ。

また、SM1013 Evaluation Kit基板と組み合わせることで、RS-232を介して直接PCと接続できるようになる。



基板

SM130モジュールはSonMicro社にて販売されている、13.56MHz周波数帯を使ったMifareプロトコルの通信モジュールである。
ピン数も28本と少なく(実際に使用するのは10本程度)、内部構造や状態遷移も非常に簡単である。

SM130 module img


技術資料はSonMicro社のHP上でも一般公開されているため、容易に入手できる。もちろん全部英語だが。
有償にて手に入るEvaluationKitには、RS232-Cを通じてPCから制御できる評価用ボードと、プログラミング用のocxライブラリが含まれている。
下の画像は、SM130とSM1013基板の外観とピン配置である。

SM1013と評価ボード



外部からの制御

SM130は、そのUARTやI2Cのピンを通じてシリアル信号を送ることで制御できる。
PCから制御する場合、9ピンのRS-232とSM1013 Evaluation Kitを接続するのが最も簡単である。
また、基本的にEvaluation KitはRS-232からの入力を5VのTTLレベルに変換してからSM130のUARTピンへと繋いでいるだけなので、
自前でレベルコンバータを用意すればEvaluation Kitを使わずともSM130を制御できる。

例えば次のように回路を繋ぎ合わせれば、一応ではあるが、SM130を使ってMifareプロトコルで通信することができる。

必要最低限の配線接続例(MAX232使用)



(※)アンテナの面と他の回路を近づけすぎると、干渉を起こして電圧が不安定になるので注意。